2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大津絵/矢の根・いろはカルタ『う』

最近まで『うたた寝の五郎・・・・』の意味を理解しようともしていませんでした 歌舞伎の「矢の根」を知っていたら なんでもないことなのです 自分の勉強不足を反省して この句を作ってくださった方をリスペクト 歌舞伎「矢の根」は 矢の根=やじりを研ぐ曽…

大津絵/煙草のむ女・いろはカルタ『む』

美人画かもしれませんが 風刺画にしました [道歌]の題に「煙草によする無常」と書かれてあり 何故か生活感が感じられる絵なのです このカルタに関して今回気になったことは むらさき という言葉です 調べてみて「紫煙(しえん)」という言葉が 煙草の煙をさす…

大津絵/頼光(らいこう)・いろはカルタ『ら』

源頼光(みなもとのよりみつ)ですが 「らいこう」と読むのに慣れてしまっています 大江山の鬼退治で有名です 京都で大暴れしていた酒呑童子が棲家としていたのが大江山 そこへ酒呑童子(=鬼)を打ち取りに行き その帰りの姿のようです この絵のお気に入りは 鬼…

大津絵/鬼と柊・いろはカルタ『な』

この絵は本当に苦手です 鬼が描きづらくてずっと避けていました 節分間近になると教室での画題にあがりそうでした しかし節分と言えば「福は内」や「福は外」の画題になり 内心ホッとしていました 柊(ひいらぎ)に鰯の頭を突き刺しています それをくわえた鼠…

大津絵/竹に虎・いろはカルタ『ね』

今年は「寅年」でもあって 大津絵に関しては出番の多い絵でした 勿論 私も年賀状に使いました 正直描くたびに 虎が猫風になってしまいます 可愛いのは悪くはありませんがやはり虎には精悍さを求めてしまいます この絵の気遣い所は 竹即ち笹の描き方だと思い…

大津絵/山乗り弁慶・いろはカルタ『つ』

釣鐘弁慶とも言われそうですが 確かに「ひゑい山」即ち「比叡山」の上にいます 三井寺から奪った釣鐘を今まさに放り投げようとしています 釣鐘が「帰りたい」と言うのに腹を立てての行動だそうです 何故奪ったのでしょう ただ単に力自慢を見せつける為だけの…

大津絵/外法と大黒の梯子剃り・いろはカルタ『そ』

外法(げほう)とは 長頭翁であり 福禄寿(寿老人は元々福禄寿と同一のものといわれる)と見てもいいと思います 長い頭に梯子をかけて毛を剃っている大黒様 裸で一生懸命な姿です ほほえましい雰囲気で思わずこちらが笑顔になります 大津絵十種にも入る人気の絵…

大津絵/花売り娘

美人画です 立ち姿を美しくと願い描きました うまくいったでしょうか 教室は相変わらず緊張もありますが 集中できる場所です その場で描いた絵を投稿していますから ツッコミどころも多々あると思いますがそこのところはお心広く見ていただけると嬉しいです …

大津絵/千手観音菩薩・いろはカルタ『れ』

仏画の中で「法蔵菩薩」の次に好きな絵です 錫杖(しゃくじょう)が手から蓮台まで通って描けたときはご機嫌です 全体を見て左右対称の雰囲気は 仏画によくあります 朱の光背(こうはい)を描く時は気合いです 仏画を描くと気持ちがやさしくなったように思ってし…