2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大津絵/座頭・いろはカルタ『た』

大津絵十種にも入っている絵です 正直言って風刺画としての「座頭」は あまり好きではありません 以前聞いた解釈が からかいを感じさせるものでした いろんな解釈があると思いますが [道歌]を読んでいただいてご理解ください [道歌]犬などになぶらるるも何故…

大津絵/文よむ女・いろはカルタ『よ』

この絵に夢中になった理由は 文の文字を書きいれたい一心でした 文章にならなくてもよいとのアドバイスでしたが 自分なりに考えた結果です その時の気分もあり 心地よく文字を入れたようです 「一筆申し上げたく………」と筆を走らせたと思いますが 恥ずかしな…

大津絵/雷の太鼓釣り・いろはカルタ『か』

雷様の出番の季節になりましたが その前触れのように雷鳴を聞き 停電もありました もう間もなく梅雨に入るのでしょうか 今日はとても暑いのです 『雷の太鼓釣り』は 大津絵の中でも広く親しまれている絵のひとつです 習い始めの頃 雷の持つ錨と稲妻を描くと…

大津絵/隼(はやぶさ)

二カ月ぶりに 教室に出席しました そして 画題は苦手な鳥 筆が動くか不安でしたがなんとか二枚描きあげられ ホッとしました 久しぶりの緊張感を楽しめました やっぱり大津絵大好きです 描き始めると夢中になれます 心地よい疲れが残りました

大津絵/若衆・いろはカルタ『わ』

奇をてらう とは わざと変わった事をして他人の注意をひきつけようとすること 白塗りの顔をした姿は 傾奇者(歌舞伎者)の如く 充分人の気をひきます 今なら ビジュアル系ですね 美しいものは美しい……

大津絵/鶏・いろはカルタ『を』

この絵のお気に入りは 雄鶏の尾です 尾を描く時は少し緊張してしまいます 鶏と太鼓 どちらも時を告げることで共通しています 面白い取り合わせです [道歌] 朝おきをすればいつでも心よし おきねばわるい病とぞなる

大津絵/鬼の行水・いろはカルタ『る』

雷の行水 鬼の入浴 鬼の行水 と いろいろ名付けられていますが 「鬼の行水」を選びました 『鬼』に分類しましたが やはり『風刺画』でしょうね 鬼でさえ お風呂に入る時は褌を黒雲にあずけているのです 人の姿を真似ているようで愉快な絵だと思います [道歌]…

大津絵/瓢箪鯰・いろはカルタ『ぬ』

またもや猿が登場しました 瓢箪で鯰を押さえようとしています 方法が間違っていますよね それでも押し通してしまう姿が猿知恵と言われてしまうのです この絵も数種類ありますが 私のお気に入りの猿です [道歌] 瓢箪に似たる思案の猿知恵で いつ本心の鯰押さ…

大津絵/藤娘・いろはカルタ『り』

大津絵と言えば「鬼の寒念佛」と「藤娘」が断然トップだと思います 習い始めは「鬼の寒念佛」そして「藤娘」と進んでいきました 二つとも種類が多く中でもこの「藤娘」には手こずった記憶があります 目鼻が一番の悩みでした でも練習しかないとひたすら描き…

大津絵/釣鐘提灯・いろはカルタ『ち』

猿知恵とは何か 利口のようで間の抜けている考え・たくらみ 浅はかな知恵 やはり猿の姿は人間そのものなのです 江戸の心学者が大津絵を用い 人々に道徳を問うていたと思われます それが [道歌] として残り 今に伝わっています [道歌] 身をおもふ思いはおもく…

大津絵/猫と鼠の酒盛り・いろはカルタ『と』

この絵は風刺画としてよく理解していただけると思われますが 如何でしょうか 酒を飲む猫の絵もありますが どちらにしても同じ様な教えを示しています [道歌] 聖人の教えを聞かず 終(つい)に身を ほろぼす人のしわざなりけり [道歌] だまされてまたその上に精…

大津絵/長刀(なぎなた)弁慶・いろはカルタ『へ』

長刀弁慶は何種類かあり その外に山乗り弁慶 釣鐘弁慶と様々な弁慶があります この絵を選んだ理由は 教室での出番が少ないことと静かな表情の中に闘志を感じられるからです 陸奥の国 今の岩手県の「衣川(ころもがわ)の戦い」での 弁慶の立ち往生を思い浮かば…

大津絵/狐と馬・いろはカルタ『ほ』

動物の中でも特に馬は苦手です この絵に関してはまだ描きやすいのですが 実物の馬に似せて描いている大津絵もあります 馬の脚 尻尾が私にとっては難関です もう一つの難関は この絵の[道歌]の解釈です [道歌] 乗るまじきものに乗るのはみなきつね 落ちてこん…

大津絵/恵比寿・いろはカルタ『に』

大黒様と恵比寿様は ご存知の通り「七福神」のお仲間です しかし恵比寿様は唯一日本の神様だと聞いています 烏帽子(えぼし)姿に釣り上げた鯛を抱え 満面の笑みの恵比寿様は 商売の神 福の神 身近で親しみやすい神様です 先日『チコちゃんに叱られる』で 七福…