2022-01-01から1年間の記事一覧
只今穏やかな大晦日を送っています 今年裏打ちした4枚の内 1枚の投稿忘れの絵です 四代目松山先生の創作ですから 年賀状用にはできませんでした 明日新年の投稿にとも思いましたが 兎の飛び跳ねている姿に元気を感じて そのジャンプ力そのままに2023年に…
弘法大師とは空海の諡号(しごう)です 諡号という言葉を初めて知りました 絵姿をかかげ上達願うなり さて何の上達を願いましょう 今の私なら大津絵の上達でしょうね でも今更ながらですが料理の上達を願いたいと思っているこの頃なのです 私は料理も苦手です …
いつものように二枚描きましたが どっちがいいとすぐに決められませんでした 微妙なのです いわゆる一長一短そのものなのです それでも描いている途中にいい感じと思えた一枚を投稿しました 丸に大の字の紋が何を表しているのか 遅まきながら調べたいと思い…
昨日 恒例の京都駅地下通路展示場(ストリートギャラリー)に搬入してきました 11月の大津歴史博物館に展示した二点を加え 「藤娘」二点「鬼三味線」一点の展示です 今回のように教室で描いた絵を展示することはあまりありませんが 楽なやり方です ちょっと癖…
四代目松山先生の創作です 月の色置きが下手で用紙がいつも以上に歪んでしまいました 見苦しく思い投稿を思い切るのに時間がかかりましたが みっともないのもありだと思い至りました そして苦手の秋草があり 今回は難しかったのです
「天神」は ご存じのように 菅原道真公のことです 天皇に仕えていましたが 謀反を計画したとして 大宰府へ左遷され現地で没する 死後は怨霊と化したようですが 天満天神として信仰の対象となる 現在は 学門の神 受験の神として親しまれています 『いろはカル…
お知らせです 大変遅くなりましたが只今大津市歴史博物館にて 現代大津絵展が開かれています 恒例行事ですが 今回はじめて2点展示参加しました 今まで描きためた絵の中から4点を裏打ちしました そして自分の一押しがこの「鬼三味線」です 元気を感じていま…
先日の大津絵教室では 型紙を使い鬼の朱色の部分を塗りつぶすことからはじめました 練習なしでカレンダーに描き始めました 型紙での色置きは慎重にしました 鬼の位置が決まったことで いつもより楽に描き続けられました 今回の型紙は 先生からの借りものでし…
大津絵の始まりは仏画であり仏師と聞いています それだからというわけでもありませんが 仏画を描くときはいつも以上に緊張します でもその緊張感がたまらなく快感に変わっていくのです 阿弥陀仏の光背の上部を円形にしているのは 私の勝手ですから真似はお勧…
何度も出てくる画題ですが その時の体調や気持ち次第で 絵の雰囲気が変わるように思えます 猿知恵の愚かさを表しているのです 大津絵によく出てくる猿ですが 猿=人間でしょうか しみじみと考えさせられるのです この絵のサルは特におじいさんの顔らしく描い…
瓢箪から駒が出る を略して 瓢箪から駒 としばしば用いられる 瓢箪のような大きさから 駒(馬)のように大きなものが出る ありえないことのたとえ 冗談で言ったことが実現してしまうこと 驚きの状態です [道歌] 打ちあけて みれば大きな駒が出た 後は軽うて も…
禅僧一休と遊女地獄太夫が歌を詠み交わした時の様子です お互いの着物を交換して ほろ酔い気分の場面です
金時(きんとき)とは 源頼光の四天王の一人坂田金時のこと 幼名は金太郎 昔話や童話に出てくる一場面は 熊と相撲をとるほど仲良しなのです いつ見ても元気が出る絵だと思います
[道歌] 三味ひいて酒をすすめて気をうばい 人をえり食ふ鬼のおふさよ 化かされぬ時にはあちの尾がみゆる 化かされりゃまたこちの尾がみゆる 着物の裾からチラッと見えた尾っぽ 完全に化けきれなかったようです それにしても 狐女がいて狐男はいないのでしょ…
「いろはカルタ」は あと12枚で投稿終了です もう少しお付き合いください 『雨宝童子』の句 天が下……… の 下の読み方を した? もと? 初めは迷っていました 調べてみると [あまがもと] と理解できました 迷っていたのは私だけだったのでしょうね 『雨宝童…
昨日も大津絵教室がありました 一週間ごとに4回続けてです ひと月2回に慣れていたから 私にとっては頑張りどころでした 次は40日後です 「見返り美人」「鷹と富士と茄子」「女虚無僧」「矢の根」なんか夢中になれて楽しかったです こんな関わり方は初め…
昨日も大津絵教室でした 来週もあります 4回続きます 少しきつい でも出来る限り出席するつもりです なぜか頑張りたい 絵はいつも通り 2枚完成しました 今回久しぶりにどちらを投稿するか迷いました それだけよく似た状態に仕上がりました どちらにも長所…
四代目松山先生の創作です 年賀状の為の図です 「一富士二鷹三茄子」はご存知だと思います 初夢の理想だと思っています 富士と鷹はなんとなく理解できますが 茄子はどんな理由で三番目にでてくるのでしょう もしかして高級?食材だったのでしょうか いずれに…
50日ぶりに 大津絵教室に出席しました 今回の美人画ですが やはり私の描く美人はポッチャリでした 手本のように 何故かスマートに描けません どうしてでしょうか 書き手の体型に似てきているようですと思えば納得してしまいます( *´艸`) 基本 先生の描く…
私の描いてきた大津絵は全部と言っていいほど 四代目松山先生を通して教えていただいた絵です 先生が伝承された絵 古大津絵を再現された絵 創作の絵等 200種類以上 古大津絵の中に これはもしかして同じ大津絵師の絵かな と思えるものがあります 自己判断…
大黒様の登場で仏画かと思いましたが やはり風刺画でしょう 常識をひっくり返して『鬼は外』から『福は外』になっています 昔の大津絵師のアイデアはたいしたものです 思わずクスッと笑えます 昔から伝わっている大津絵は 裃(かみしも)を着た鬼と大黒様が離…
大津絵と言えば『鬼の寒念佛』と『藤娘』が人気を集めているようです 『藤娘』同様『鬼の寒念佛』も多くの絵が残っています 私は『鬼の寒念佛』の中でもこの絵が一番のお気に入りです 大津歴史博物館でこの絵を見て以来 虜になりました 掛け軸の鬼のまわりに…
虚無僧(こむそう)とは 元来普化宗(ふけしゅう)の行脚僧で 深編笠をかぶり 尺八を吹いて布施を乞う僧を示す 罪を犯した武士は普化宗の僧になると 刑を免れ保護された 罪を隠し 身を隠し 町々をめぐる日々であったろうと思われます いつしかこれを真似て 身も…
[道歌] 世渡りは 狂言綺語(きご)とおなじこと うへうへも役 したしたも役 [道歌] ふる人も ふらせる人も 人は人 心とり毛の すえでわかるる 槍持ち奴の絵にも複数ありますが 私はこの奴がお気に入りです なぜか ゆる~い感じで気持ちが楽になります 大津絵十…
[道歌] 負けることをば きらやるけなが 何故に欲にはよふ勝たん 江戸前期 異装をして徒党を組み 無頼の生活を送った「町奴」 威勢よく見えるように 肩で風を切って歩く姿を想像しました この絵の「町奴」に怖さは感じられません 「町奴」の本質も 案外ひょう…
矢橋(やばせ) と言う聞きなれた地名を見ると ホッとします 矢橋から 琵琶湖 そして滋賀と連想しました やはり滋賀は琵琶湖なのですね 大切にしたい湖です 時には荒々しい湖面をみせますが 琵琶湖の全てが美しい……… [道歌] 船と水 仲良くてこそ 世は渡れ 心の…
阿弥陀如来が二菩薩を伴う図です 左は合掌する勢至(せいし)菩薩 右は蓮台を持つ観音菩薩 阿弥陀如来の印相は『来迎印』で 人びとを極楽浄土に導く様子を表しています 大津絵のはじまりは仏画ですから 仏画に対して気持ちを入れてしまうことがあります 描き終…
この絵は 花魁(おいらん) か 太夫(たゆう) か どちらでしょう いずれにしても 好んで描く絵ではありません なにせバランスがとりにくい 傘の柄が顔を通っているのも不安 そして柄を上手く持たせることができるか 特にこの絵は異常な集中で描いています いろ…
人間と同じく鬼も酒を飲むと唄いたくなるものでしょうか 三味線を弾けるとは やはり酒を飲んだ人間の果ての姿なのですね 雷雲や太鼓のことも忘れ 良いお酒を飲み上機嫌 諸白(もろはく)とは 日本酒の醸造で麹米(こうじまい)と掛け米(蒸米)の両方に精白米を用…
いろはカルタも前半が終わり これから後半の24枚が続きます 為朝とは源為朝(みなもとのためとも)です 偉丈夫(いじょうぶ)な武者で強弓自慢 大津絵十種に数えられることもあります 大津絵十種は 「藤娘」「鬼の寒念佛」「雷の太鼓釣り」「瓢箪鯰」「座頭」…