2023-01-01から1年間の記事一覧

大津絵/為朝(ためとも)

武者絵は久しぶりでした この絵は源為朝 平安時代末期にいたとされる強弓自慢のひとり もうひとりの強弓自慢は「矢の根」の曽我五郎 鎌倉時代初期にいたようです 源為朝と曽我五郎は出会えなかったのですね 「為朝」と「矢の根」は 大津絵十種にお互い入れ替…

大津絵/ストリートギャラリー大津絵展

恒例のストリートギャラリー大津絵展が始まりました JR京都駅地下通路・ヨドバシカメラビル地下道出入り口付近 五代目松山先生指導の会員それぞれの個展です 近くにお通りの際は是非ご覧になっていただけると嬉しいです 個性がいっぱいです お楽しみください…

大津絵/酔龍

もうひとつ 正月らしき 干支の辰(龍)を習いました 四代目松山創作です 鬼が酔っぱらった姿の絵も創作されています 私が習う機会がなかったのですが「酔鬼」は大好きです

大津絵/竹と昇龍

四代目松山創作画です 来年は辰(龍)年 大津絵で干支は全てそろいません その中でも龍はあるのですが 龍が下降している絵なのです 上昇している龍をとの希望が多く四代目松山創作となったようです 今回の教室では 大きさの違う和紙に描きました いつもの和紙…

大津絵/福は外

「福は外」の絵を見て 季節的にどうかなと一瞬思いましたが もう11月です 8日は立冬 『節分』を思い描ける時期に入っているのです 「福は内 鬼は外」の常識をひっくり返した大津絵師は流石です カテゴリーは当然 『鬼』ではなく『風刺画』に入れました 次…

大津絵/鬼の寒念仏

久しぶりの「鬼の寒念仏」 数種類ある「鬼の寒念仏」の中で とてもかわいいと思える絵です どんぐり眼(まなこ)と顔の大きさが幼さを感じてしまいます ひげが思わぬところに描かれていることで この絵に風を感じています 墨色をほめていただきました とてもう…

大津絵/鷹匠(たかじょう)

「鷹匠」の読み方を長い間 『たかしょう』と言っていました 勉強不足この上なく恥ずかしい限りです そしてこの絵の先生よりのアドバイスが肩幅をも少しタイトにということでした 江戸前期の絵は細身で後期になるにつれてふくよかになっていくのです 自己評価…

大津絵/雷の太鼓釣り

裏打ちした9枚の最後の絵です 「雷の太鼓釣り」は 必須アイテムの太鼓を落として大慌ての雷様の姿です 気に入っていただける絵はありましたか? 投稿している間になんとか3枚を選びました どれを選んだかは内緒です(^^;) 初めて九日間続けて投稿できたこと…

大津絵/大黒

8枚目は大黒様です のびのびと描かれていて 我ながら満足の自画自賛(^^;) ツッコミどころもおありでしょうがそこはいつものスルーでお願いいたします<m(__)m></m(__)m>

大津絵/頼光(らいこう)

『御伽草子』などで知られる 丹波の国大江山での酒吞童子討伐後の源頼光(みなもとのよりみつ)を大津絵として描いたようです 酒吞童子の首だけが帰る頼光を追いかけてきた様子だと思われます 諸説あるようですが 酒吞童子の怨念はすさまじいものです

大津絵/矢の根

6枚目は 歌舞伎でおなじみの「矢の根」 矢の根とは やじりのことです 曾我五郎がやじりを研いでいるところですが もっと勇ましい顔立ちに描きたいと思っています

大津絵/鬼の寒念仏

また違った「鬼の寒念仏」を裏打ちに選びました この鬼はちょっと緩めの表情が出ています 大津絵を描いたとき 結果として描いた人のその時の心情が出るものと思われます きっと楽しかったのでしょう いずれにしても展示用を選ぶことに迷っています(^^;)

大津絵/梅に鶯

珍しく鳥の絵を選びました どちらかといえば 梅の木が目立ちます 梅の木を描く時にスピードが必要だと思っています 少し薄墨すぎたかもしれませんが この時は迷いなく描けたようです 【道歌】鳴く声の 良きも悪しきも 二親の 教へにまかす 春の鶯

大津絵/傘持ち野郎

この絵は古くから大津絵として伝えられているものです 初めは女性かと思っていましたが 男性と気づき驚きました 墨線を入れる前に色を置くのは大津絵の描き方なのですが この絵の着物の柄に関しては少し慎重になりました 着物を想像して空間に柄を入れました…

大津絵/鬼の寒念仏

2枚目は大津絵の代表作「鬼の寒念仏」です 種類も多くあり 人の好みも様々です この鬼は少し厳しい表情になっていますが きりっとしたところがいいと選びました お気づきかと思いますが 9枚は以前投稿したものです 教室で描いたそのままを投稿しています …

大津絵/恵比寿(えびす)

11月と12月の会の展示用に 9枚を裏打ちしました 展示できるのは5枚 2枚は決めていますが 9枚の内で選ぶのは3枚です これから9枚を投稿していきます 1枚目の「恵比寿」は 四代目高橋松山氏創作画です 今回の中で一番のお気に入りです 裏打ちの力で…

大津絵/五猿(ござる)

本来は三猿(さんざる)が伝承されていますが 大津絵師四代目高橋松山氏が二体加えた創作です 上段左は 聞かざる 右は 言わざる 中段は 見ざる 下段左は 考えざる 右は 思わざる 下段の二体が創作です この組み合わせが 伝承されている三猿の絵です 三猿と五猿…

大津絵/酒飲み奴

この絵を見ると 何故か正月やお盆を連想してしまいます 奴の初夢でしょうか それとも奴の藪入りでしょうか いずれにしても 正月やお盆に行き着いてしまいます しかし 本来の奴は 武家の下僕であり厳しいお勤めの毎日 つらさを酒に求めたいと思うのも当然のこ…

大津絵/雷の太鼓釣り

酷暑の中 本来であれば夏におすすめの絵です と爽やかに言いたいのですが 今日この頃の暑さに気持ちも溶けそうです 「雷の太鼓釣り」の絵は「鬼の寒念仏」や「藤娘」同様 多くの図柄があります その中でもこの絵の黒雲がお気に入りです 一息に描けたときが嬉…

大津絵/塔(仏塔)

盆月にふさわしい大津絵だと思います 大津絵では珍しく 建物の絵です お釈迦様の遺骨を納められている五重の塔 仏様を描くのも心が落ち着きますが 何故かこの塔を描いている途中にも心休まる思いが感じられてスッキリした時間を過ごしました 【道歌】安置す…

大津絵/千手観音

暑さがMax? いいえ まだまだこれでは済まないような毎日の暑さ ひたすら耐えるしかありません 気持ちに涼しさをと 探してみました 20数年前の作品です 会の作品展とストリートギャラリーに展示しました ベージュ色の地模様額を手に入れてから 少し考えて 「…

大津絵/猿の念仏

これもまた私には初見で 少し避けていた絵でもありました 何故って 筆さばきが試されるようで 誤魔化しがきかない絵だと思っています 墨線の勢いに気を付けて描きました 猿と理解していただけるでしょうか 猿が鉦(しょう)を打ち鳴らす姿をあらわしています …

大津絵/鬼の寒念佛

今日は 主人の祥月命日です もう10年になります 今までは「千手観音」を私の好みで投稿していましたが 今日は彼の大好きだった「鬼の寒念佛」を投稿することにしました 私が今でも大津絵に夢中になっていられるのも 彼のおかげなのです 個展のサポートは完…

大津絵/恵比寿(えびす)

またもや初見です 初見大好き ワクワクします 四代目松山氏の創作です 手本に比べ 相変わらずお顔の大きいことはお許し願います どんな絵でも楽しく描ける今の状態が続けられればと願っています 朱色の鯛のインパクトが強く 久しぶりにスカッとしました 【道…

大津絵/天狗と象

今回も初見の絵です やっぱり楽しい時間を過ごせました 次に投稿した「天狗と象」が 見慣れた絵でしたが 今回の象に関しては実在の象に近しく描かれているとおもいます 18世紀にインドからの象と聞いていましたが 日本に象の初上陸は15世紀で現在のイン…

大津絵/傘持つ野郎 と 大津絵十種

この絵は古くから伝わる大津絵の一つです 今まで教えていただくチャンスはあったのですが欠席したりして今回が初見でした 見るからにてこずりそうな絵だと感じていました そして画題名を確かめることもなく女性だと思っていたのも事実です 遅まきながら「野…

大津絵/兎子望月(とすぼうげつ)

ご連絡が大変遅くなりました 只今 膳所の生涯学習センターにて四年ぶりの会の展示会が開催中です ブログでは再投稿ですが展示は初めての作品です 慎ましい展示会ですが私は気に入っています 人前に出すのは五年ぶり ずっと出番を待っていた作品なのです 展示…

大津絵/竹に龍

来年の干支です 早いです 鬼が笑っているでしょうね 龍の顔が大きくなりましたがそれなりにまとまったと思います 笹を塊として表したいところですが それはできませんでした そして炎の朱色をも少し濃くすればとも思っています ツッコミどころ満載です 懸命…

大津絵/座頭(ざとう)・草体

ちょうど一ヶ月 大津絵教室が無くて久しぶりの緊張感でした そして草体画 ! 習い始めを思い出します 松山家に代々伝わる『大津絵十種の草体画』 「藤娘」からはじめて「雷公」「矢の根」「鷹匠」「長頭翁」と教えていただきました 今思い返すと『草体画』は…

大津絵/大黒

大黒天(だいこくてん)と呼ばれ 仏像の位にある 上から 如来 菩薩 明王 天 というピラミッド型内におられます 天は 如来 菩薩の領域と人間との中間に位置する存在ですから 人々に近しく親しみやすさを感じる仏様の一人なのだと思います 今回の絵は いつもより…