2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
2003年作 四曲両面屏風 いろは48枚の図が(表裏にそれぞれ24枚の図)コンパクトに表装されてます 大人から子供までカルタの句を読んでもらいたい その一念でオリジナル文字を創り 楽しい勢いで仕上げました たて120×よこ200cm
左から 槍もち奴 鬼の寒念仏 釣鐘弁慶 矢の根 続いて左から 座頭 藤娘 瓢箪鯰 が描かれています(板画一部) 自然木の板は コブありクボミありと描きにくいが 釣鐘弁慶の釣鐘のように クボミと図が合った時 うれしかったことを思い出しました
幼い頃 庭に大きな籠がふせてあり 鶏が飼われていた記憶がある 近頃鶏の鳴き声なんてきいたことも無い 昔は爽やかな朝のめざめのアイテム 私も鳴き声の記憶は遠い
【道歌】ふる人もふらせる人も人は人 心とり毛のすへでわかるる 下賤な槍もち奴の身分でありながら 大名の威をかりて威張って先頭を歩く 当時の世相を風刺した典型的な一図かと思われる 現代にも通じる滑稽さが見えます (たて40×よこ24cm)
鬼の寒念仏の大きさはハガキ大におさまっています 額の枠が2.5cm四方もあり 画面にしては落款印を大きくしました コラボ(コラボレーション=共同製作・合作の意)できたでしょうか
《千の鬼》展での展示風景 これまで分割した写真で紹介してきましたが 今回の写真が【千の鬼屏風】の全貌です 十曲一隻としての屏風は全長約7メートルの大作となり一堂に展示できる場所が限られ これが初めての展示でした(2006年3月) 記(TNK)
二曲五隻屏風の一隻が現れました 左右の画面に潜んでいる種類が違う鬼1体ずつ 見つけていただけるでしょうか (バックの違和感はお許しください) どんどん数がふえる 仲間がふえる 描いていた時におぼえたワクワク感 思い出しました 少し元気がでました
実はどれも同じポーズの鬼でなく 屏風一隻片面(鬼100体)の中には変わった鬼が 潜んでいます 左面のその1体は顔の向きが右向きになった鬼です(上の写真の二列目) そして 右面には茶髪の鬼(上下の写真にはありません)など3種類が潜んでいます 記(TNK)
2006年3月 草津芸術会館(現・創造館)にて《千の鬼展》開催 なんと千体もの鬼を直筆で二曲五隻の屏風に七ヶ月間かかり完成!! 一蓮として最もスケールの大きい迫力のある作品は見ごたえ十分!! 今回からその全貌を数枚のカット写真に分けて紹介します 記(T…
2007年1月 栗東『さきら』にて《いろは屏風展》開催 1画面・たて60×よこ45cm×8曲・6隻 次回からはまた違った屏風を紹介してまいります おたのしみに わたしも深呼吸 自分で自分に気合を入れました
奇をてら(衒)うとは わざと普通と違っていることをして注意を引こうとすること この若衆の図で いろは屏風のお披露目は終わります 図より句(在籍している会の先輩方の労作です)を知って頂く目的でした 楽しんで頂けたでしょうか
珍しい図柄ですが、どのような場面かはわかりません。 想像するに、怪力をもって勝負に勝ち、褒美を得たところだろうか。 銭はともかく力強さを感じます。
多くの図柄がある鷹匠 なかでもこのホンワカしている鷹匠はお気に入り 獲物にむかう緊迫感はありませんが 気のあった相棒ってところでしょうか 人と人のみならず 生きているもの 形は違っても支えになると思います いろは屏風より
完成しました立夏の前に 大津絵画題を左から 鬼の寒念仏・梅に鶯・釣鐘弁慶・花売り娘 立華・酒飲み奴・菖蒲をもつ野郎・矢の根・鐘馗・鬼は外 【芭蕉の俳句】大津絵の筆のはじめは何仏 季節は前に 共に前へ一歩一歩
長頭翁とは 寿老人(じゅろうじん)のこと 福禄寿(ふくろくじゅ)ともいわれる 福神の大黒様を梯子(はしご)にのぼらせて頭を剃らせているともいわれる図です 福禄寿の異名が「外法」 寿老人も福禄寿も七福神の仲間 いったいどっちなんだろう 【道歌】福も寿も登…