2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
『御伽草子』などで知られる 丹波の国大江山での酒吞童子討伐後の源頼光(みなもとのよりみつ)を大津絵として描いたようです 酒吞童子の首だけが帰る頼光を追いかけてきた様子だと思われます 諸説あるようですが 酒吞童子の怨念はすさまじいものです
6枚目は 歌舞伎でおなじみの「矢の根」 矢の根とは やじりのことです 曾我五郎がやじりを研いでいるところですが もっと勇ましい顔立ちに描きたいと思っています
また違った「鬼の寒念仏」を裏打ちに選びました この鬼はちょっと緩めの表情が出ています 大津絵を描いたとき 結果として描いた人のその時の心情が出るものと思われます きっと楽しかったのでしょう いずれにしても展示用を選ぶことに迷っています(^^;)
珍しく鳥の絵を選びました どちらかといえば 梅の木が目立ちます 梅の木を描く時にスピードが必要だと思っています 少し薄墨すぎたかもしれませんが この時は迷いなく描けたようです 【道歌】鳴く声の 良きも悪しきも 二親の 教へにまかす 春の鶯
この絵は古くから大津絵として伝えられているものです 初めは女性かと思っていましたが 男性と気づき驚きました 墨線を入れる前に色を置くのは大津絵の描き方なのですが この絵の着物の柄に関しては少し慎重になりました 着物を想像して空間に柄を入れました…
2枚目は大津絵の代表作「鬼の寒念仏」です 種類も多くあり 人の好みも様々です この鬼は少し厳しい表情になっていますが きりっとしたところがいいと選びました お気づきかと思いますが 9枚は以前投稿したものです 教室で描いたそのままを投稿しています …
11月と12月の会の展示用に 9枚を裏打ちしました 展示できるのは5枚 2枚は決めていますが 9枚の内で選ぶのは3枚です これから9枚を投稿していきます 1枚目の「恵比寿」は 四代目高橋松山氏創作画です 今回の中で一番のお気に入りです 裏打ちの力で…
本来は三猿(さんざる)が伝承されていますが 大津絵師四代目高橋松山氏が二体加えた創作です 上段左は 聞かざる 右は 言わざる 中段は 見ざる 下段左は 考えざる 右は 思わざる 下段の二体が創作です この組み合わせが 伝承されている三猿の絵です 三猿と五猿…
この絵を見ると 何故か正月やお盆を連想してしまいます 奴の初夢でしょうか それとも奴の藪入りでしょうか いずれにしても 正月やお盆に行き着いてしまいます しかし 本来の奴は 武家の下僕であり厳しいお勤めの毎日 つらさを酒に求めたいと思うのも当然のこ…