大津絵/屏風絵<甚深・じんしん>


この屏風は 実父の米寿のお祝いに描いたものです 
渡す前に 2004年の個展に展示させてもらいました 
屏風を買い求め布張りの表を使わず 一般に裏(鳥の子紙)と思われている面を使用
生成りの色も美しく 思いっきり描けました(2003年秋)
屏風絵に夢中で 描くことが幸せな時でした
<甚深>と名付けたのは 『無量寿経』の中の文字だったように記憶しています
父は大津絵を習い始めた頃の一番の理解者でした……なんて近頃思い出に浸ってます
[道歌]大津絵の弥陀も心のかけどころ かけどころこそ一大事なれ