2013-01-01から1年間の記事一覧

大津絵/釣鐘提灯<つりがねちょうちん>

猿つづきの投稿です 実演に向いていると思います 大津絵のなかには猿の図が意外に多いのです 中でもこの図は見る通り気楽そう 私は天秤棒がお気に入りなのです [道歌] 釣鐘のおもきはかろく 提灯のかろきをおもしとなすは猿知恵 重いものが上がり 軽いものが…

大津絵/三猿<さんえん>

十日前に木工展示会にて手に入れた「漆額」です 大きさは外回り10.6×10.6㎝ 絵画面(内回り)6.0×6.0㎝ 家具や額等沢山の中 小さくても私はとても惹かれました 額をもって帰って昨日まで 何も入れずただ壁にもたれさせたままでした 昨夜9時頃に思い…

大津絵/竹に虎

この図の特徴は竹の描き方だと思います 初めのころは笹の葉一枚一枚だと思い描いていました でも違っていたのです この笹は塊として書き表すと教えられ そのように努力しましたが筆遣いが難しい 先生のように笹を塊ととらえ しなやかに表現できているのだろ…

大津絵/雨宝童子

最古級の大津絵『雨宝童子』の可能性がある作品が発見 と発表された今朝の新聞 5月14日から大津市歴史博物館で展示されると・・・・早く見たいです(^^♪

旅姿若衆

旅の季節ですね ゆっくりと出かけてみたくなる今日この頃 やっぱり温泉でしょう いつかいつかと思いつつ いつになることでしょう 光・影・梅・竹の文字 季節は今 今なのですね 旅姿若衆を見ると 私は実家の祭り行列を思い浮かべます 毛槍をふる奴を先頭に・…

大津絵/瓢箪から駒

ひと月大津絵教室をお休みしました いつもながらの必死の筆致で時間は速く過ぎました ちょっとお疲れ この図での墨筆はいつもの筆より太く硬い筆 六号鼬(いたち)毛を使いました 瓢箪の動きもありで 飛び出す駒を元気よく描きたかった・・・ [道歌] 打ちあけ…

大津絵/山伏

山伏の目が気になって仕方ない なぜ白目なのだろうと考えてしまっています しかしながら これが黒目だったら・・・俗世の人と何も変わらない 修行という言葉が薄れてしまいそう いろいろ思っている内に 私が好んで黒目にしない仏画を思い出しました 下の『大…

大津絵/天狗と牛若丸

前回に続き 天狗の登場です こちらは若き牛若丸(後の義経)の指南役と言われている天狗殿 時にはお遊びの相手もしていたであろうと・・・ 大津絵師の凄い想像力です 牛若丸は歴史上の人物 天狗と思われた人物?はさて誰だったのか謎です この天狗殿の鼻 どれ…

大津絵/天狗と象

将軍吉宗の要請により中国の商人がベトナムから象を連れてきた 長崎から京都へ(天皇に拝謁) 東海道を下って江戸への行列 象ブームだったのです 京都鞍馬の天狗 鼻の長さでは負けるものかと 鼻比べに飛んできたとしたら・・・と 大津絵師は思いついたのでしょ…

大津絵/鬼三味線

3月8日投稿の訂正画 三味線の糸巻3本抜けておりました 恥ずかしながら気づくのが遅い これでやっと 宴席の調子も盛り上がるでしょう 三味線に関心がおありの方も 大津絵をご存知の方も 申し訳ありません 自己満足の世界に浸っておりますもので・・・・ 投…

大津絵/瓢箪鯰<ひょうたんなまず>

白色の筆さばき 自画自賛ですがスカッとします 特に平筆を使っての鯰の目 いいでしょう 朝から雨 どんよりした空 午後からは晴れるという予報に期待しています 鯰の尾ひれの白色も描いている時気持ちいいのです もうひとつ好きなこと それは当然『鯰の髭』で…

大津絵/十三佛

このような形にしてはいけないのかもしれませんが 魅力的な額に出会ってしまいました しばらく考えて やはりこれしかないと描きました 今も手元に置いて 朝夕仏様達にお出会いしておりますが 結局「いい額だな〜」なんて思ってしまう私 仏様達ごめんなさい (…

大津絵/勝軍地蔵<しょうぐんじぞう>

地蔵菩薩が武装して軍陣に現れる と言う思想に基づく姿である 本来は愛宕権現(あたごごんげん)で俗称勝軍地蔵とも呼ばれた 古来愛宕権現は 防火の守護神としても信じられていましたから 火難をよけるため この図を家に掛ける習慣あったかと思われる・・・民…

大津絵/鍋冠<なべかんむり>

「鍋冠」なべかんむりと言うべきなのだろう でも「なべかぶり」がストレートでいい 「鍋冠祭」とも言われています 私はこの鍋を描く時が好き 内側の顔はどんな表情をしているのだろうと思いながら 喜怒哀楽・・・ きっと描く時の私の表情をしているのかな と…

大津絵/花売り娘

四日前に投稿のお気に入り部分 アップにしました 先週の教室で描いた中でも 顔のふくよかさは群を抜いています(自画自賛) いつもの目標は4枚 必死の筆致ですが 時たま笑みがこぼれる仕上がりがあります それこそ突っ込まれる部分はいっぱいありますが 投稿…

大津絵/寄せ絵<春が来た>ふたたび

2年前 一か月ぼんやりとしてしまいました 大津絵で気持ちをあらわしたい その時の投稿をふたたび・・・ 気持ちを思い出し忘れない為に 左面 『鬼の寒念佛』は冬を表し 『梅に鶯』は春の訪れを 中面 『釣鐘弁慶』『花売り娘』『立華』『酒飲み奴』『野郎』 …

大津絵/花売り娘

東日本大震災 2011年3月11日 午後2時46分 マグニチュード(Ⅿ)9.0 大きな揺れで広範囲に津波被害をもたらした・・・ 明日発生から2年を迎えます 心から手を合わせ祈ります 人々の心に希望の光がしっかり射しますように (合掌)

大津絵/鬼三味線

いつもながら鬼や獣の髭(ひげ)は大方の場合最後に描くことになります 白地の顔の目鼻立ちと同じくらいの気遣いと思い切りが私には必要なのです 少しオーバーに聞こえると思いますが 最後の一筆って感じです 鬼の命は髭なのです 参考に 左右の髭は全て左から…

大津絵/座頭の犬

『座頭』の中の犬 目立たない犬をアップで投稿 『座頭と犬』という画題にすればいいのにと思っています 私は犬は苦手ですがこの犬は控えめで愛おしく気に入っています 黒色で白色のブチ 見かけない犬です 見たことがある人がおられるでしょうか

大津絵/為朝<ためとも>

ひな飾りに武者がいなくてはと思い 鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)に 出番を願いました 今頃出ていただいても遅い? 旧暦のひな祭りもあり 五月人形の先取りもありで・・・ 向う鉢巻にて踏ん張る為朝 私も今踏ん張る時 しっかりせにゃ〜!(^^)!

大津絵/<はる>

ひな祭りに似合う図を探しました 『藤娘』と『鷹匠』 創作<遊>の一部を再投稿 家の雛飾り 今年は粘土のお雛様を飾りました ウサギの内裏雛(だいりびな) せめてと思い手作りの金屏風 桃と菜の花を活けた花瓶の横に飾り ひな祭りの雰囲気に浸っています 本物…

大津絵/鬼の寒念佛

やっぱり『鬼の寒念佛』は大好きです ホッとします 今朝ちょっぴりいい知らせがあり それは私の気持ちを軽くしてくれました そして新聞の今日の運勢欄「迷うことはない 大きな恵みの中で生きている」いい言葉! 自身で回りの世界を狭くしてしまっています 大…

大津絵/創作<憩う>

最終のお皿です 左から 『花持つ女』『太夫』『鶏』の3体のモチーフ 『鶏』の位置が変わる時があります これで 瓢箪4本 お皿4枚 仕上がりました ホッとしています ちょうど一か月かかってしまいました 遅いのか普通なのかわかりませんが 兎にも角にも 終…

大津絵/創作<春>

3枚目のお皿です ご希望にて今年の年賀状の図を入れました 瓢箪は凸面 皿は凹面 決め手である最終の線に多少の心残りがあります 平面に甘えている自分に喝! 画題・左より『鬼は外』の『鬼』・『野郎』・『矢の根』 ☆直径は25cm

大津絵/鬼は外

先週の教室の画題 何がいいって 子鬼?の表情がたまらなく好きです 相方の大黒さまをさしおいて ごめんなさい この時は4枚描きました スピード出していっぱいいっぱいでしたが楽しかったのです そのなかの1枚 この鬼を見ているとおもわず口角が上がってし…

大津絵/藤娘

2週間前の教室で描きました 通称草体の藤娘と呼んでいます 高橋松山家に代々受け継がれている図の一つです 習い始めはこの図からでした 筆遣いの練習であったと後に理解しましたが 墨のみの日々が続いた時は 少しつまらなく思えた時がありました 今日はちょ…

大津絵/雷と奴

お皿2枚目です 前回より少し深めでした この図に関して私は進んで描いてきませんでした でも 好まれる図なのですね 本当は描きにくいのですが がんばりました それにしても素焼き?皿の表面は絵具が素早く吸い込まれ 直しがききません その緊張はたまらなく…

大津絵/恵比寿<えびす>

七福神の一 烏帽子(えぼし)をかぶり 右手に釣竿 左手には鯛 福徳 商売の神さまとして信仰される この素焼きらしき画面 正直一回勝負です 緊張しっぱなしです 満足していただけるでしょうか お皿の直径は22cm

大津絵/花売り娘

瓢箪の最後 4っつ目です 目鼻を最後に描いたのですが よく見ると 依頼主の奥様に似ていることに気付きました 次回からは 素焼き?の皿形4枚が待っています がんばろう チャレンジです よいチャンスをいただいたと思っています 瓢箪の長さ63cm

大津絵/釣鐘弁慶

3っ目が仕上がりました 依頼主の指定通りに描いていますから 勉強になります だって自分だったら選ばない絵もありますから・・・ そうして描いていると 好むと好まざるとにかかわらずトライします なんでもОK なんでも描いちゃいます (出来不出来はおいて…