2011-01-01から1年間の記事一覧
大名行列に欠かせない「槍持ち奴」 当時の世相を風刺し揶揄している典型的な一図 身分の低い奴でも 毛槍を持てば大名行列の先頭 威張って歩きパフォーマンス 道端にひれ伏す庶民を見下し 気分上々でしようね 【道歌】世渡りは狂言綺語とおなじこと うへうへ…
本来は愛宕権現(あたごごんげん) 俗称・勝軍地蔵とも呼ばれる 武勲や戦勝祈願の地蔵尊で 戦国の世 武士達に広く信仰されました 甲冑姿なのですが 光背(こうはい)で仏さまとわかります 上杉家重臣 直江兼続の兜前立てに「愛」の字 この「愛」は愛宕権現もしく…
山伏とは 仏道修行のため 山野に生活する僧 修験者 珍しい図柄です 笈(おい・・・仏具、食器、本などを入れて背負う脚付きの箱)を担いで行脚する姿 表情と頭髪の毛先が修行を感じさせる 偶然ですが 今 奈良・天川村の行者祭が放映されていました 行者・修験…
活花のルーツが仏前への供花だったと知ったのは 大津絵を習ってからだった 大きな花瓶の中に後ろに松 前には椿と思われる花と葉が活けられている 他に赤椿の図もあります 添えられている花木は梅や枇杷であると思われます 充分に説明できなくてごめんなさい …
前回投稿の続きです もう一枚の図 千手観音です 再度登場(2011・3・15投稿) 震災後 ひたすら祈ることしかできなくて 仏さまに頼っていました 昨夜 被災地に向かわれた瀬戸内寂聴さんの青空説法が放映されてました 寂聴さんの一言一言を聞き漏らさない…
この図は たて100cm×よこ70cmの全紙といわれる紙の中央に描いた鬼です 知人に二枚依頼されました 兄弟で寺社参りをして印をいただくためにと・・・ 一枚は千手観音でしたが もう一枚はどうしても鬼の寒念佛をということでした 普通仏様が描かれているも…
鶏・花持つ女・立ち美人 三体の図で雰囲気を表しているつもりですが・・ 大津絵本来の姿《一画面一体》が寂しすぎると思ってしまい 今に至ります 基本を外すことなく 大津絵たちでいろいろな表現をしていきたいのです もちろん 《一画面一体》の美しさも大切…
木工作家さんの額に鬼でなく私が魅せられ買い求めました この時にも鬼たちが近づいてきました 今この鬼たちは恩師のもとに 認めてもらった時のうれしさは今も覚えています 美しかった体操男子・内村航平君いわく 「金メダルも嬉しいがエレガンス賞はもっと嬉…
【道歌】大津絵の弥陀も心のかけどころ かけどころこそ一大事なれ 平成癸未(みずのとひつじ)秋と落款の右隣に記しています 2003年秋 実父の米寿祝いにと描きました 2004年秋 西応寺個展にお借りしてとして出品させてもらいました 父は私が大津絵を習…
前回の額作品中 一つ目と四つ目の藤娘を投稿します 上の図の特徴は藤の枝が上部に展開している事 全身の図はいずれ近い内に投稿します 下の図は着物の色と藤の花びらの色が特徴的です この図もいずれ・・・ 部分をとらえて描くことが大好きでやめられません
美人ぞろいの藤娘 五人もいると華やかだ 藤娘図の種類は他にもありますが 好みの五図です 美人図の目鼻立ちには四苦八苦 そして全体を描いたときも 私の描く図は顔が大きくてポッチャリ体形 七頭身美人なんて程遠いのです 近頃は それが私の描く大津絵なのだ…
右手に宝棒 左手に宝珠をもつ童子形の神像で表われる天照大神が 日向に降り立たれたお姿と伝えられているが 大日如来の化身とも 頭には五輪塔と光背 上には日月を配し 穏やかなお姿です 明日は姑の命日 一周忌でもある 月日の経つのは早いもの 色々有りまし…
最近 同級会の案内状を引き受け 当然パソコンとプリンターのお世話になりました でも別件で手紙を出すことになり 久しぶりに筆を走らせました 筆の文字は柔らかく ふくよかな感じが大好きです アドレスを知っていたらメールにしたかもしれませんね
これでもかと素敵な鬼達を投稿します この木工作家さんの額を手に入れたときから どんな図が似合うかとワクワクしながら 数週間・・・・たどりついたらまた鬼でした 私にとってどんな枠にもおさまってくれるのは 鬼なのです 【大津絵の筆のはじめは何佛】
2010・11・16 2011・4・26に2隻の屏風を投稿 今日 三つ目の鬼の屏風を投稿します 鬼の図柄が変わっても やはり私には人間の世界を見ているようで 当然私も仲間入り 鬼の憎みきれない面構え 恐ろしさよりおかしさが見え隠れ かわいい鬼達です…
【りきむとて何のかいあるがいこつの ほねと皮とのはりひぢをする】 【まける事をばきらやるげなが なぜによくにはようかたん】 【人にまけおのれにかちて我をたてず 義理をたつるがおとこだてなり】 五人男の一人 雁金文七(かりがねぶんしち) 昔の大津絵の…
爽やかな色使いで洋館を描かれる画家さんと いろんな話をしました お別れの前日 ありがとうの気持ちを込めて描きもらっていただきました 今あの方はどうしていらっしゃるのだろうか・・・と 少しの間 思い出に浸ります 楽しい出会いでした 鬼も凄くリラック…
内なる情熱をもち 静かに歩む鬼達 そのような日々を送っている友人への作品です 私もこの鬼達のなかまに入り 静かな情熱を持ち続けたいものです いつの間にか 大津絵の中で は私にとって特別な図になりました
【憎らしい人の心も鯰かな】 【瓢箪に似たる思案の猿知恵で いつ本心の鯰おさえむ】 鯰を瓢箪で捕まえようとしている 猿知恵の愚かさを諷したものです 猿が人間の姿に見えてしまうのは私だけ?
法蔵菩薩は阿弥陀如来の修行時代のお姿 今日は彼岸の中日(彼岸の七日間のまん中の日・秋分の日) お寺では彼岸会(ひがんえ) お墓も花と線香の香り ご先祖様に手を合わせておられる人々 どうかその方達の無事を見守っていただきますよう
「日本三奇祭」のひとつ 米原・筑摩神社・5月3日の『鍋冠祭』 その姿を絵にしたのだろうか 1200年の伝統がある祭なのです 狩衣姿の少女8人が黒い張子の鍋を冠って お旅所から神社まで歩きます 今日も台風15号が暴れている 12号災害の傷も癒えぬ紀…
2005年1月・個展でのお迎え第1号作品 この絵は額(20cm×20cm)を手に入れたからこそイメージできた鬼達 かわいらしく仕上がったと自己満足 この鬼のモチーフは場所を選ばない鬼達です 鬼を描くたびに癒されている私です
大津絵を習い始めて一番というほどてこずった画題です 顔の目鼻立ちはもちろんですが 品をつくることなく 爽やかな立ち姿の藤娘 特に着物の袖や裾の流れ方 何枚描いても思いと違う絵になっていた あの時は何にこだわっていたのでしょうか・・・今も不可解(笑…
2005年1月の個展にメインとして出展 「無量寿」の意味をお坊様に教えていただいてから この作品へと繋がりました 台風からの土砂くずれで たくさんのいのちがうしなわれている 私には忘れることなく祈ることしかできない 合掌
鬼の寒念仏と十三仏のコラボ 今宵は十六夜(いざよい) 鬼も仏様もお月さまを仰ぎ見るのでしょうね 十五夜お月さまと陸前高田の一本松の美しい写真が朝刊にありました 昨夜私が見たお月さまと同じなのに 写真の中には優しさと力強さが見えました 私だけ? たて…
20年程前に3日で書き上げた作品 後の屏風絵に繋がる寄せ絵です 寄せ絵自体周りに認知されていなかった時 書き上げた満足感 今も覚えています 2004年の個展の片隅にとして出展しました 3・11から6ヶ月 台風12号の爪あと 9・11から10年・・…
【寿老人 小鹿の年も 暮れにけり】【やり持ちの なほふり立つる 時雨哉】 墨色と胡粉のみの画です 墨色でさえ2〜3種類の濃淡を使います このような画は 色に溢れたいつもの大津絵と見比べると ひとやすみ感があります しかし ひとやすみさえ出来ない人達が…
イメージ画題「祈り」 3・11への祈りの中 台風12・13号の残したつめあと 今も危険の中にいる人々 何処にも存在する想定外という言葉 こんな不安を日々に感じたこと 今迄あったろうか それでも何も行動を起こしていない現実の私 災害地の人に顔向けで…
イメージ画題「発心」 【発心・ほっしん】とは 1. 思い立つこと 2.仏教で 仏のさとりを得ようとする心を 起こす事(発菩提心) 3.出家すること 《辞典より》 というものの 唯単に思い立っただけでしたが この企画を描きあげるまでの支えでした 『思い立った…
イメージ画題「雷さまのなりわい」 なりわい(生業)とは 生活の為の職業 家業の意 画面をみれば やはり人間の世界が重なって見えてしまう 私だけ? 【雲の橋 たいこのおちる ひよしかな】 台風がゆっくりなので 暴風雨 洪水 竜巻 高潮・高波 土砂崩れ・・・ …