2014-01-01から1年間の記事一覧

大津絵/鬼の寒念佛

『こ』 極楽を 願う衣の 下の鬼 多くの種類がある <鬼の寒念佛> 以前にも書きましたが 一番のお気に入り 他と違う所は 鬼の顔の向きです 大津歴史博物館に古大津絵として現存 その軸を見た時 同紙面に書かれている道歌の字体に特に魅せられました 十数年前…

大津絵/女虚無僧

『ふ』 笛の音や 笠の 内こそ 気にかかり 虚無僧とは 世捨て人のような人と解釈しています でも 何で糧を得ていたのでしょう 今昔にかかわらず 生活は困難でしょうに 変なことに引っかかって 考えてしまいました あ〜あダメダメ しんどい時はスルーいたしま…

大津絵/槍持ち奴

『け』 毛槍ふる 奴のあごの 無精ひげ 槍持ち奴 私はこの絵が好みです お疲れ気味の奴さん 少しお年を召しておられるような気がして 大津絵の中でも珍しく 現代人に「いるいる」のお顔です そう思うのは私だけでしょうか(;^ω^)梅雨らしくない毎日 季節はいつ…

大津絵/町奴

『ま』 町奴 肩を いからせ 不幸者 この句には いささか異議あり 町奴の印象がよくありません 威張っている姿で 自分を守っていたのでしょうから この町奴は 可愛く描きすぎました も少しりりしくすれば良かったのです 反省しております('◇')ゞ

大津絵/船頭

『や』 矢橋まで 船頭 風が 気にかかり 矢橋(やばせ)と 読んでいいのですね 現在も 何気に やばせ と読んでいます やばし じゃないのです[道歌] 船と水 仲よくてこそ 世は渡れ 心のあらき なみ風ぞうき この歌の理解度は ぼんやりです ごめんなさいようやく…

大津絵/三尊佛<さんぞんぶつ>

『く』 雲にのり 三尊来迎(さんぞんらいごう) 免罪符(めんざいふ) 免罪とは罪を許すこと 代償 符とは証言 行為 私ののイメージは違っていました 水戸黄門の印籠のような効果を思っていました とんでもないこと 中央の阿弥陀如来 脇侍(わきじ)に観音菩薩 勢至…

大津絵/傘さす女

『お』 花魁(おいらん)の 道中姿 あでやかに 珍しく履物姿の美人画 それも高下駄 テレビや映画でしか見たことはありませんが 花魁道中 体力なくては歩けるものではなさそうです (/・ω・)/ 風邪でぶっ倒れておりました 2週間 何が辛いか 世話になる身になる…

大津絵/三味線

『の』 飲む酒は 上々諸白 唄も出て 上々諸白(じょうじょうもろはく)と 徳利に書かれています 上々はそのままの意味 諸白は精白した米のみで製造された清酒にのこと 諸白と対比する言葉に片白(かたはく)があると聞いています 片白とは掛け米(蒸米)だけに精白…

大津絵/隼

先週教室に行ってまいりました 正直 鳥は苦手です でも 頑張りました 辛うじて投稿できそうな1枚? 隼 ハヤブサ科の中形の鳥 飛ぶのが非常に速く 性質は勇猛 小動物・こんちゅうなどをとって食べる 鷲と鷹はワシタカ科だそうです 区別は難しいのです( ..)φメ…

大津絵/為朝

『ゐ』 偉丈夫(いじょうふ)は 強弓 自慢の 為朝よ 為朝は源為朝 鎮西(ちんぜい)八郎為朝で 名を馳せていました 弓の名手で強い武将だったのでしょう 最近まで 偉丈夫を <いじょうぶ> と読んでいました 早速辞書をひきました 偉丈夫とは 体格がすぐれた 立…

大津絵/矢の根

『う』 うたた寝の 五郎 駆け出す 矢の根かな 矢の根とは やじりのこと 図としては やじりを整えている姿だろうか 曽我の五郎とて うたた寝することもあるのだろうと想像した句です 声をかけられ 慌てて馳せ参じている光景が浮かびます 春も過ぎたのに 私は…

大津絵/花売り娘

昨日 大津絵教室出席 相変わらず必死の筆致 3枚描きました 3枚とも投稿したかったのですが やはり顔で選びました 慌ただしい中で 自分でも頑張れたと思っています この図は好みでもあり 及第点に少し近づけましたでしょうか この日学んだこと 花を売ってる…

大津絵/煙草の飲む女

『む』 むらさきの 煙 吐きつつ 物思い 昔の煙草の煙は むらさき色だったのでしょうか なんて 突っ込んで 句を作ってくださった方に 異議をとなえるつもりは全くございません こうして一つ一つ投稿していると 今まで気づかなかったことが出てきます それは私…

大津絵/頼光<らいこう>

『ら』 頼光の 頭に ずしり 鬼の首 大江山の酒呑童子を退治して 帰る姿と聞いています 酒呑童子の怨念が 頼光の頭にしがみついているように 私には思えます 顛末(てんまつ)の絵巻物を 見たことがありますが 怖いくらいの図でした 大津絵だけ見ていた方が 平…

大津絵/鬼と柊

『な』 泣きどころ 突つかれ 鬼は 逃げまどい 鼠さん 「ゆるせ ゆるせ」じゃ許せない? 柊と鰯の頭をくわえ 鬼を追い詰めていますが 鬼が鼠に何をしたのでしょう 節分に豆を投げつけたのは 人間なのに 鬼も迷惑この上なしってところです(/ω\) 鼠も梯子まで …

大津絵/竹に虎

『ね』 猫でない 証拠に 大津絵 藪の中 [道歌] 世の中の 虎狼は 何ならん 人の口こそ なほ勝りけり 人の口は怖い 私も人 災いは口から出て 病は口からはいると聞きます 深〜い[道歌]です 心がけましょう(自戒) だんだんシミも多くなってまいりましたが 軽く…

三尊来迎<さんぞんらいごう>

11時30分 心静めて 一枚描きました とりあえず投稿 先週の宿題でした 仏画に失礼とは思いますが 描けたことにホッとしています 中央は 阿弥陀如来 脇侍に 観音菩薩と勢至菩薩 久しぶりの画題としては難題でした 少し嬉しくて 自己満足(^^♪ ですが 及第点…

大津絵/山乗り弁慶

『つ』 つり鐘を かざして 弁慶 山の上 弁慶の足元のお山 よく見れば <ひゑい山>と描かれています ひゑい山とは比叡山 壮大な図ですね そう思うのは私だけでしょうか 弁慶は釣鐘をどうしようとしているのか 不思議な図ですね( ..)φメモメモいろはカルタ屏…

大津絵/外法と大黒の梯子剃り

『そ』 剃りたての 頭に 頭巾 欲しくなり 外法とは長頭翁 その頭に梯子(はしご)をかけて 剃刀(かみそり)をあてる大黒様 長頭翁は延寿の相を示し 福禄寿とも寿老人とも言われています いずれにしても 大黒様は大変だ(;´・ω・) 先週 今年はじめて教室に出席しま…

大津絵/千手観音

『れ』 蓮台に 立てる 観音 慈悲の顔 この観音様のポイントは 全体の対称でしょうか 特に光背に気を配ります 中心が通っていると思えた時 完成とします 仏画は好んで描きました 法蔵菩薩 雨宝童子 阿弥陀如来 千手観音 大好き 大津絵に夢中になれる時を待っ…

大津絵/座頭

『た』 たわむれる 犬に 方向 みうしない 好んで描かない絵の一つです この絵の風刺の意味は過酷です だから じゃれつく犬に視点を向けて サラッと受け流しています 絵としては あまり見かけることもなくm(__)m 仲間内の展示の時でさえ 手がける方はおられな…

大津絵/文読む女

『よ』 読む文の 中のぞきたや 筆のあと 文の中は 私なりの言葉になっています 勿論 師匠の難解な文章を参考に 文字というより絵の一部と捉えて書くも良し とも聞いていますが その方が難しい 展示の時 友人から「ご主人へのラブレターをかけば良かったね」…

大津絵/雷の太鼓釣り

『か』 肝心の 太鼓 おとして 大慌て 鬼が主人公の中で お気に入りの一つです 思わず笑みがこぼれます 慌てず 騒がず 何事にも対処したいもの 理想ですね 今の私は いわゆる「ヤル気スイッチ」を探しています 大津絵も 日々の過ごし方も緩すぎて しっかりし…

大津絵/若衆

『わ』 若い衆は 今も 昔も 奇をてらい 奇をてらい とは 奇を衒(てら)い と書くこと 意味は わざと普通と違っていることをして 人の注意を引こうとするとありました この句に出会わなければ 趣のある言葉をスルーしてしまっていたでしょう 句を創作する時の…

大津絵/鶏

『を』 雄鶏は 太鼓の 上で 時を告げ [道歌] 鳥さえも 其時どきを 知るものを 時に従え 身の程を知れ 道歌には 厳しいものが感じられます 時、自然に従わずに生活している自分 何でしょう 欲なのでしょうか 自戒という言葉がよぎります 自然に従って生きるこ…

大津絵/鬼の行水

『る』 留守の間に 据(す)え風呂 鬼に 乗っ取られ 今朝も冷えました 季節感がまるでない投稿ですが お気に入りの絵の一つ 鬼もお風呂に入るときは 虎のパンツを雲に掛けるのです 律儀な景色ですね 鬼の体毛を描く時が心地よし( *´艸`) 1月から今日まで初め…

大津絵/瓢箪鯰

『ぬ』 ぬらりくらり 人の 心は 抑えかね 人の心なんて 抑えられるはずもありません 自分の心さえ抑えるのも大変なのにね 我儘な主婦をしておりました 今更 反省ばかりです 反省しても 気ままな心は 根こそぎなくなりません それこそ抑えることに苦戦中 近頃…

大津絵/藤娘

『り』良縁が ほほ笑みかける 藤娘 今思うと 主人と出会えたこと つくづく良縁だったと実感しています 今日は 主人が入会していた「老人クラブ」にて 去年亡くなった方々の追悼式でした 私も「老人クラブ」に入る歳ですが もう少しもう少しと延ばしています …

大津絵/提灯と釣鐘

『ち』 提灯が 鐘より 重いは 猿の知恵 [道歌] 釣鐘の 重きはかろく 提灯のかるきは重く なすは猿知恵 身を思う 思いは重く 主親はかろくなるは 人の姿よ 主親とは 昔なら仕える主人 今なら当然育ててもらった両親となるでしょうか 歳と共に 親への感謝を忘…

大津絵/猫と鼠の酒盛り

『と』 唐辛子 次は 我が身と つゆ知らず [道歌] だまされて またその上に精出して 踊りて舞ふてそして捕らるる どんなことでも 他人事と思わずに 自分に置き換えて考えてみるのもひとつ 考えることをしなくなっている自分があります