大津絵の中でも珍しい絵を見つけました これも二十数年前の箱入りの絵です
「位牌」の絵があまり好まれていないのか描く機会がありませんでした
この絵は一度だけ展示されました 会のみんなで手分けして出来るだけ多くの大津絵を描いて観ていただこうという展示会でした
「位牌」は型紙を作ることから始めます 青緑色の出し方も工夫しました
上部に座す仏(阿弥陀仏か?)のまわりの文字は
天と地 父母の外 我はなし 我を穢(けが)せば 不幸とぞなる
位牌内の文字は右から
たれもみな 心は父の 形見なり はずかしめなよ おのが心を
たれもみな からだは母の 形見なり きずをつけなよ おのがかたちに
古い大津絵の「位牌」には 文字は一切はいっていません